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Redmine 6.1.0をWindowsにインストール


2025.10.29 Redmine 6.1.0をWindows Serverにインストールする (その5)

さていよいよ設定の方に入っていきます。Redmine公式のインストール手順はここからなんですね。概ね公式通りで大丈夫です。ただ公式とは違ってThinを使うのでそこは変わります。(Redmine6.0.x+MySQLの組み合わせで苦労した方もお試しください。今回は拍子抜けするはず・・多分。)

⚫️Step01: データベースとユーザの作成(公式のStep2)

WIndowsのスタートメニューから”MySQL 8.4 Command Lince Client - Unicode"を起動します。パスワードはインストール時に指定したもの(ここでは"password")。



データベースを作ります。
mysql> CREATE DATABASE redmine CHARACTER SET utf8mb4;
ユーザを作ります。
mysql> CREATE USER 'redmine'@'localhost' IDENTIFIED BY 'password';
権限を付与します。
mysql> GRANT ALL PRIVILEGES ON redmine.* TO 'redmine'@'localhost';


⚫️Step02: データベースとの接続設定(公式のStep3)

database.ymlを加工します。本稿の場合、C:\redmine\config\database.yml.exampleのファイルをコピーして同じフォルダにdatabase.ymlとして置きます(有効化するために".example"を取ったファイルを用意します)。そこでMySQLに関する設定を次のように記述します。
(すでに設定が記載されていますが、usernameとpasswordを書き換える必要があるはずです)

production:
adapter: mysql2
database: redmine
host: localhost
username: redmine
password: "password"
variables:
transaction_isolation: "READ-COMMITTED"



⚫️Step03: 依存ライブラリのインストール(公式のStep4)

公式と順番を入れ替えて、先に"Gemfile.local"という名前のファイルを作ります(下のスクショでは余計な拡張子(.txt)がついてますが、皆さんはつかないよう注意してください)。これは追加でインストールするGemを記載するファイルで、ここで"Thinのインストール"を定義するんです(公式での例はpumaでしたが)。 場所はRedmineのインストールフォルダ(本稿ではC:\redmine直下)です。内容は
gem "thin"
gem "thin_service"
の2行というシンプルなものです。


スタートメニューからStart Command Prompt with Rubyというコマンドプロンプトを起動し、カレントフォルダをC:\redmineにします。



そこで、gemのインストールを実行
C:\redmine>bundle install --without development test


しばらく待つと終了する。エラーが出てないことを確認しくてください。


⚫️Step04: セッション・シークレット・トークンの生成(公式のStep5)

引き続きカレントをRedmineフォルダのまま(ここではC:\redmine)、
C:\redmine>bundle exec rake generate_secret_token
を実行します。

(Redmine6.0+MySQL8.0でトライしていた時はこの辺から怪しくなってきたので、エラーメッセージなど慎重に見ます)


⚫️Step05: データベース・スキーマ・オブジェクトの生成(公式のStep6)

引き続きカレントをRedmineフォルダのまま(ここではC:\redmine)、
C:\redmine>set RAILS_ENV=production
C:\redmine>bundle exec rake db:migrate



(いろいろメッセージが出て終了)


⚫️Step06: データベース・デフォルト・データセットのロード(公式のStep7)

引き続きカレントをRedmineフォルダのまま(ここではC:\redmine)、
C:\redmine>set RAILS_ENV=production
C:\redmine>set REDMINE_LANG=ja
C:\redmine>bundle exec rake redmine:load_default_data


公式ではこの後ファイルの権限設定がありますが、Windowsサーバでは不要です。なので、ここまでで一旦Redmine本体のセットアップは完了しました!


⚫️Step07: 動かしてみます!(公式のStep9-10)

公式ではpumaですが、本稿ではThinを使うので若干コマンドが違います。
引き続きカレントをRedmineフォルダのまま(ここではC:\redmine)、
C:\redmine>bundle exec thin start -e production -p 3000


Listening on 0.0.0.0:3000, CTRL+C to stop
のメッセージが出たら、ブラウザから"http://localhost:3000/"にアクセスしてみます。


ログインしてみましょう。ユーザ名"admin"で、パスワードも"admin"です。ログインできるとパスワード変更画面になります。これでRedmineが起動しました!。(停止は下のコマンドプロンプトの画面からCTRL+C)


⚫️Step08: Windowsサービスとして登録

コマンドで起動するのも手がかかるので、Windowsサービスとして登録します。
引き続きカレントをRedmineフォルダのまま(ここではC:\redmine)、
C:\redmine>chcp 65001

画面がリフレッシュする・・。
ここで"Redmine"というサービス名で、3000番ポートでサービスを登録します。
C:\redmine>thin_service install -N "Redmine" -c "c:\redmine" -p 3000 -e production


Windowsのサービス画面で見えるようになります。


さらに自動起動にしておくと楽ですね。


公式のインストールページではこの後「Configuration」としてその他の設定について書かれていますが、本稿ではテスト環境を動かす、という趣旨なのでとりあえず省きます。


お疲れ様でした、次回はサフィックスの設定に入っていきます。
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