DRBD 最新情報
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DRBD(ディーアールビーディー)とは
DRBD(Distributed Replicated Block Device)は、ネットワークを通じてハードディスク(ブロックデバイス)をリアルタイムに複製(同時複製)するソフトウェアです。大切なデータを失わないためのバックアップや、サービスの冗長化に役立つソフトウェアとして広く使用されています。
Linuxにおける可用性を提供するトップリーダーであるLINBIT社にて開発され、現在もメンテナンス&バージョンアップが行われ、2015年夏にはDRBD9のリリースが予定されています。
DRBDの特長
1) 強力で柔軟なレプリケーション機能
- ・アプリケーションに依存しないレプリケーション
- ブロックデバイスによるレプリケーションはアプリケーションに依存しません。
- つまりパーテーションをまるごと別サーバへレプリケーションする事ができます。
- ・3つの同期モード
- DRBDでは3つの同期モードがあります。
- 非同期モード・・・・・・・プロトコルA
- 準同期モード・・・・・・・プロトコルB
- 完全同期モード・・・・・・プロトコルC
- 用途に応じて選択が可能です。
- ・複数ノードへのレプリケーション
DRBDは原則として1対1のレプリケーションですが、サーバ内でスタックする事で合計4台までのレプリケーションが可能です。
スタック毎に同期モードは設定できるので稼働環境では完全同期モードとし、遠隔地へのレプリケーションやバックアップには非同期モードを設定して動作させる事ができます。
2015年夏にリリース予定のDRBD9はスタックせずに複数ノードへのレプリケーションができ、グループ定義によってレプリケーションするグループを決める事ができます。
※DRBD8.4でもグループ設定はありますがスタックは必要
2)遠隔地へのレプリケーション(WAN高速化機能(DRBD Proxy))
商用アドオンであるDRBD ProxyはDRBDのレプリケーションのデータパケットを圧縮転送します。
この為レイテンシが低いWAN回線であってもパフォーマンス低下させる事無くレプリケーションが可能です。
3)ビットマップ整合(正確なデータ整合性)
DRBDはレプリケーションデータをバッファリングするようなソフトウェアではなりません。
複製ノードのパーテーションにメタデータ領域をもち複製対象のパーテーションのビットマップイメージにより整合性チェックを行っています。
ビットマップ整合のメリット
1.短時間の整合性チェック
2.更新データのみの再同期
3.レプリケーションデータ消失の危険性が低い
などがあります。
4)次世代ネットワークへの対応
Infinibandなどの次世代ネットワークにも対応しています。
一般的なGigabitネットワークでの完全同期モードのレプリケーションを行うとディスクスループットは約30%程度パフォーマンスが低下すると言われています。これはDRBDが原因での低下ではなくネットワークの品質による低下という事が明らかになっています。このネットワークを10GBやInfinibandに変える事でパフォーマンスは10%未満の低下に抑える事が検証により証明されています。
DRBDのライセンス
ライセンス:GNU General Public License v2(※DRBD Proxyは除外)
DRBDはオープンソースライセンスであるGPLv2となります。
DRBDエンタープライズ向けサブスクリプションに関してはお問い合わせください。
DRBDの入手先
DRBDの最新版はコミュニティのサイトからダウンロードできます。
DRBDのコミュニティ版はソース公開となっておりインストールパッケージ(rpmなど)は提供されていません。
当然ながらビルドに失敗すると正しく動作しませんので、開発元のLINBIT社がビルドしたエンタープライズ版のご利用をお奨めします。
DRBDのエンタープライズ版(サブスクリプション)については、お気軽にお問い合わせください。
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